
「アリンスって何者?」
「アリンスの目的は何?」
「アリンスの声優は?」
上記のような疑問を持っている人のための解説記事です。
この記事を読めば
・アリンスについての概要
・アリンスとグロリオの関係や真の目的について
・声優の日笠陽子さんについて
がわかります。
ドラゴンボールシリーズを全て見尽くした筆者が解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事はネタバレを含みます!
アリンスって何者なの?正体や作中での活躍について

まずはアリンスが何者なのかについてですが、結論から言うと
界王神(ナハレ)の姉で、元大魔界の王であるダーブラに重用されていた研究者
ということになります。これから詳しく説明していきますね。
アリンスの概要
名称 | ドクター・アリンス |
年齢 | 最低でも500万年以上生きている |
種族 | グリンド人 |
出身 | 第2魔界 |
性別 | グリンド人に性別は存在しない |
簡単な表を作ってみましたが、500万年以上生きているのは驚きですね。研究者ということで、ゴマーからは、ドクター・アリンスと呼ばれていました。
グリンド人について
上の表の通り大魔界は3つの魔界に分かれており、アリンスはそのうちの『第2魔界』の出身で、種族は『グリンド人』ということになります。
グリンド人は『グリンドの大樹』から産まれます。
樹からしか産まれず、生殖活動を行わないため見た目の女性らしさなどはあっても、性別という概念はありません。
全宇宙を創造した『ライムス』にグリンド人の中から数人が選ばれ、宇宙の監視員(界王神)という役割を与えられたすごい種族です。
しかし、アリンスはグリンド人の中でも異質の存在。
グリンド人の多くは、大樹が枯れてしまったため魔界を離れ宇宙へと出ていってしまいましたが、魔界を好んだアリンスは今でも魔界に残り続ける数少ないグリンド人の1人ということです。
弟たちやゴマーとの関係
アリンスは先に述べた通り、界王神であるナハレの姉であり、新しい魔界の王ゴマーに仕えているデゲスの姉でもあります。

左から
『デゲス』『界王神(ナハレ)』『アリンス』
2人の兄弟との関係性はお世辞にもいいとは言えません。
むしろゴマーに仕えているデゲスとは敵同士と言ってもいいくらいで、お互い牽制し合い行動を監視し、常に動向を探りあっています。
界王神との関係もいいとは言えず、アリンスを『マッドサイエンティスト』と呼んで警戒しており、信頼関係などは一切ありませんでした。
性格について
野心的で、目的のためなら手段を選ばない印象です。
慎重な性格で、表舞台には出ずに他者を利用して事を運びたがる傾向にあります。
暗躍する策士といったところでしょうか。
最終話ではそれまでのイメージを覆し、非常になりきれない一面を見せ、界王神にも
「そこまで悪い人ではなかったみたいです」
と言われるなど、他者を思う善良な心も持っていることが明らかになりました。
正直、クウやドゥーに対する反応からも、完全な悪人ではないことは伝わってきましたけどね。
グロリオとの関係や魔人クゥを使役する理由について

アリンスに付き従っているものたち、グロリオや魔人クウ、魔人ドゥー。
彼らを使役する理由ですが
「自身があまり強くないから」でしょう。大魔界では強さが重要で、アリンスには強い手下が必要なのです。
ここからは、グロリオたちとのなり初めや、関係性について解説していきます。
グロリオとの関係とは?
2人の関係性は簡単に説明すると
グロリオにとって酷い環境から拾い上げ、仕事を与えてくれたアリンスは恩人であり、その恩に報いるために彼女のもとで働いている
といったところでしょう。
アリンスはグロリオの実力を高く買っており、悟空たちの元へ送り込んだのも信頼しているからこそです。
作中のグロリオの忠誠心や、アリンスを裏切った際の会話の流れや反応を見ても
2人は信頼しあっていて、良好な間柄だったことがわかります。
グロリオが裏切った際の反応も、彼の純粋な正義感を知っているからだと思います。アリンスのそっけない態度の中にグロリオへの情を感じたのは私だけでしょうか?
魔人クウとの関係
実はアリンスは1度地球に訪れています。
当初の目的はバビディに操られ魔界を離れたダーブラの監視でしたが、運よく魔人ブウの肉片の採取に成功。(ファイナルエクスプロージョンでべジータが魔人ブウを粉々にした時に拾っていたらしい)
その後、魔人ブウを造り出したという『魔女マーバ』の元へと魔人ブウの肉片を持っていきます。
そこでマーバの手を借りて、サイバイマンの種をベースにブウのエキスを加えて造り出されたのが『魔人クウ』ということになります。
正直者で天然な性格の魔人クウ。アリンスに対しても物おじせずに思ったことを言うのが印象的です。
そんなクウに対しアリンスも翻弄されていましたが、2人のやりとりを見ていると相性が良いように思います。
後にクウが高い知能を誇っていることが発覚し、タマガミの試練で活躍したり、ドゥーの世話役として活躍したりと、なんだかんだでアリンスの役に立っています。
魔人ドゥーとの関係
魔人クウではタマガミは倒せないと知ったアリンスはさらに強い魔人を求めます。
そこで、再び魔女マーバの助けを借りて造ったのが『魔人ドゥー』です。
今回は魔人ブウのエキスも増やし、余っているブウの肉片もすべて使いました。その結果、性格や言動はより魔人ブウに近いものになっています。
食べることにしか興味がなかったり、あまり言うことを聞かなかったりと、まさにブウを彷彿させますが、クウがドゥーを上手に手懐けることでコントロールする事に成功。
そしてドゥーをタマガミ・ナンバー・ワンと戦わせ倒すことに成功し、念願のドラゴンボールを手に入れました。
関係性については、アリンス自体はドゥーの突拍子のない言動に驚かされていることが多く、その対応はクウが行っているため
2人の関係はクウを介して成り立っているとも言えるでしょう。とはいえ、アリンスに褒められた際は喜んでいたりと、アリンスを主人としては認識しているようです。
アリンスの真の目的とは?

アリンスの真の目的は
邪魔なゴマーを排除し、大魔界の大魔王に君臨することです。
彼女は元々強い野心を持っていて、大魔王の座を狙うチャンスをうかがっていたようです。保守的な性格の彼女は
外の世界にも負けないような強い大魔界にする事を目指しています。
悟空たちの強さを恐れたゴマーと同じように、外の世界の人間に恐れていたという事でしょう。
ダーブラの父親であるアーブラも同じように外の世界を恐れていたことからも、大魔界の古い魔人たちには世界に対する危機感が浸透しているのかもしれませんね。
アリンスの声優、日笠陽子さんについて解説
ここからはアリンスの声優を務めている『日笠陽子』さんについて解説していきます。
日笠さんが声をあてたことで、アリンスの大人らしいクールな魅力がより高まりましたね。
日笠陽子さんのプロフィール
名前 | 日笠陽子(ひかさようこ) |
愛称 | ひよっち、ぴかしゃ |
出身地 | 神奈川県 |
生年月日 | 1985年7月16日 |
血液型 | O型 |
身長 | 157cm |
事務所 | i.nari |
配偶者 | あり |
声優を目指したきっかけは、様々なキャラクターを演じる『三石琴乃』さんに憧れたからです。洋裁の専門学校に通いながら、声優の養成学校にも通い声優を目指しました。
2009年に『けいおん!』の秋山澪役で注目を集めます。
プロデューサーの中山佳久氏が
「突出した作品力を持ち、10年に1度出るかどうかのコンテンツ」と言うほど大ヒットした『けいおん!』。
そのメインキャラクターを演じたことで、他の作品でも主要キャラクターを演じる機会が増え、のちに音楽活動を始めるきっかけにもなりました。
音楽活動では高い歌唱力で活躍。以前は本人名義でも活動していました。現在もキャラクター名義で活動しており、ウマ娘のオルフェーヴルのキャラソング『勅命』などを歌い活躍しています。
『てへぺろ(・ω<)』の産みの親であり、持ちネタにしています。『女子中高生ケータイ流行語大賞2012』では金賞を受賞しました。
日笠陽子さんが演じる主なキャラクターについて
先述したけいおん!の『秋山澪』や、歌いながら戦う戦姫絶唱シンフォギアGに登場する『マリア・カデンツァヴァナ・イヴ』。
グランブルーファンタジーの『アン』や、モンスターストライクの『ルシファー』などを演じています。
憧れていた三石琴乃さん同様に、さまざまな役をハイレベルにこなしていますね。
あとがき
アリンスが登場した瞬間から、その妖しさと大物感から
「ラスボスなんじゃないか?」とか
「真の目的はなんなんだ?」とか
勝手に予想しながら、彼女の動向にワクワクしていました。
最終的には「非情になれない野心家」といったオチで不完全燃焼感もありましたが、弟のデゲスと比べればキャラクター描写できていたのではとないか思います。
コメント