
「大界王神って魔人ブウに吸収された人だよね?」
「漫画で復活するって本当?ブウはどうなるの?」
大界王神の見た目は知っているけど、何をした人なのかは知らない……そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では『大界王神の性格から能力』『過去から現在においての活躍』を全て解説していきます。
ドラゴンボールシリーズを読破した筆者が詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事でわかること
・大界王神がどんなキャラクターかわかる
・他の界王神や破壊神との関係性がわかる
・大界王神の強さがわかる
・銀河パトロール囚人編での活躍がわかる
大界王神ってどんなキャラ?

よく知らないという方も多いと思いますので、簡単な概要とシリーズごとの登場を整理しながら解説していきます。
概要
CV:辻村真人
東西南北を統括する4人の界王神たちの上に立つ存在。
500万年前、魔人ブウから宇宙を守るために戦いました。
漫画『ドラゴンボール』での登場
原作漫画では、東の界王神(シン)が500万年前を説明する際の1コマにのみ大界王神が登場します。

原作の漫画『ドラゴンボール』では、この1コマのみの登場となっている大界王神。
過去に純粋ブウが大界王神を吸収したことで無邪気/善ブウの見た目となり、邪悪さが抑えられたことによりビビディの言うことをある程度聞くようになりました。


『純粋ブウ(左)』が大界王神を吸収することで
『無邪気/善ブウ(右)』になった。
アニメ『ドラゴンボールZ』での登場
アニメでは、大界王神のほか東西南北の4人の界王神たちの500万年前の過去が描かれています。
界王神界でみんなでのんびりと暮らしているシーン、誕生した魔人ブウから宇宙を守るために戦うシーンが描かれました。
シンがやられそうになっているところを助けにきた大界王神は、魔人ブウが放った気弾を跳ね返したのち、大界王神烈斬でブウをバラバラに斬り刻みます。それでも死なないブウは、肉塊のまま大界王神に覆い被さり吸収してしまうのでした。
漫画『ドラゴンボール超』での登場
原作漫画の続きが描かれているドラゴンボール超では、魔人ブウが誕生するさらに500万年前(今より1000万年前)の大界王神が『星喰いのモロ』を捕らえるシーンが描かれています。
さらに現代において、ブウの体を借りて一時的に再登場します。
活躍に関しては後述するのでぜひ読んでみてください。
【星喰いのモロ】徹底解説!身勝手の極意をコピー⁉︎ラストシーンも考察!
見た目は?性格は?

北の界王神を気にせず、マイペースに食べ物を頬張っている大界王神。ブウが食いしん坊なのも影響している?
ふくよかな見た目通り、アニメでは食べることが大好きな様子が描かれています。無邪気/善ブウの見た目は大界王神の影響を色濃く反映しているので、何となく既視感がありますね。
性格は優しく温和で、のんびりとしており細かいことはあまり気にしません。ポタラやその合体のことも知らなかったようですね。
しかし正義感は強く、自身の力を失ってでも敵を捕らえようとするなど熱いハートの持ち主です。
見た目だけではなくブウに影響を与えているのだとすれば、大界王神も無邪気な人だったのでしょう。
他の界王神たちとの関係は?


界王神界での様子。それぞれが自由に楽しんで暮らしている。
界王神界で、東西南北4人の界王神たちに修行をつけている大界王神。とはいえ基本的にはみんな自由気ままに暮らしているようですね。
アニメで描かれた様子を見る限りでは上下関係が厳しいこともなさそうです。
4人のなかで1番若いシンが草原でのんびりと寝そべっていることからも、界王神界はアットホームな場だったのでしょう。
これは上に立つ大界王神の性格や方針があって、このような暖かい場が生まれたのだと思います。やはり優しく温和な人なのでしょうね。
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破壊神との関係は?

界王神と対の存在である破壊神。大界王神との関係性はどうなっているのだろうか?
よくある疑問として、大界王神とビルスの関係性が挙げられます。
これは『界王神が死ぬと対になっている(同じ宇宙の)破壊神も死ぬ』という理屈であれば大界王神が死んだ時にビルスは死なないのかという疑問ですね。
正直、作中で明言されてはいません。可能性の話をするのであれば
①対になるのは1人だけであり、ブウとの戦いの前にシンにその座を引き継いでいた
②界王神と名のつく全員が対としてリンクしており、全員が死ななければ破壊神も死なない
③対になっているのは大界王神で、ブウに吸収されただけで体内で生き残っている
の3つでしょう。
①の説はもっとも無難というか、普通に考えれば対となっているのは1人だけでしょう。他の宇宙も界王神と破壊神が1人ずつ対になっています。
本来であれば対になっているのは大界王神でしょう。それがなぜ一番若いシンに引き継がれたのか。才能があったからなのか、見込みがあったからなのか……。
可能性の話をするのであれば、引き継ぐことに特別な儀式などはいらず簡単にできると仮定。その場合、大界王神は魔人ブウに吸収される直前に生き残っていたシンに託したのかもしれませんね。
②の説はさすがにやりすぎ感があります。界王神を増やせば増やすほどリスクが少なくなっていくというのは現実的ではありません。
ただし可能性がないかといえば怪しい部分はあります。それは『ビルスが老界王神をゼットソードに封印している』ということです。
仮に界王神と名のつくもの全員がリンクしている場合、老界王神が封印されてゼットソードとして界王神界に残っていることが、ビルスが死なないための保険になっているのです。
現に『未来トランクス編』で悟空ブラックが「一番やっかいな第7宇宙の破壊神(ビルス)がいない」と発言した並行世界では、辻褄を合わせるかのようにゼットソードに封印されたまま老界王神が死ぬ描写がきちんとされているのです。


ゼットソードごと殺されてしまった老界王神。
わざわざ説明しているということは、ビルスは自身の命の保険として老界王神をゼットソードに封印していたのかもしれない。
……とはいえ老界王神がゼットソードから出てきて以降も、ビルスはシンに対して「絶対に死ぬなよ」と釘を刺しているシーンもあるので、ここの2人が対になっていると考えるのが普通でしょうね。
最後に③の説は、ドラゴンボール超でモロと魔人ブウが戦った際に大界王神が表に出てきたことからも、十分に可能性はあるのではないでしょうか。
この場合はビルスもブウの中に眠る大界王神の存在を把握していない可能性が高いですね。
②と③両方ということも考えられますし、この件に関しては鳥山先生のみぞ知るといったところでしょうか。
界王神と破壊神ってどっちが偉いの?【考察】
実は強い?大界王神の能力や戦闘力について
南の界王神のように「一番たくましく強かった」といった説明以外は戦闘力について語られることの少ない界王神たち。
しかし漫画『ドラゴンボール超』で大界王神の新たな事実が発覚しました。解説していきます。
大界王神の能力と技
新たな事実としてドラゴンボールには『神力(じんりょく)』という力があることが明かされました。
文字通り神の持つ力であり、使い方次第では強力な戦闘手段になります。これは1000万年前に多くの星を死滅させた凶悪犯である『星喰いモロ』を、大界王神が神力を用いて捕らえることに成功したことからもわかりますね。
大界王神は強大な神力を持っており、さらに上手に扱うことに長けているので新しく技を生み出すこともできます。
ちなみにドラゴンンボール超における悟空やベジータも神力を扱っており、身勝手の極意など強力な技では大量の神力を消費します。
【孫悟空 身勝手の極意】変身の種類は?さらに上はある?使える人物についても解説
カイカイマトル

カイカイマトルをモロに向けて放つシーン。この技を使用したことで大界王神は大幅に弱体化してしまった。
モロを捕らえるために大界王神が自ら考え生み出した必殺技。
両手に大量の神力を込め、合わせた手の両人差し指から気弾を放ちます。自身の神力と引き換えに、相手の魔力を奪うことが可能です。
大界王神烈斬


アニメにて魔人ブウに放った必殺技。
口から放った気弾が途中で光線のように分裂し、相手を格子状に切り刻みます。魔人ブウだったから生きていたものの、通常であれば防ぐこともできずバラバラにされるおそろしい技ですね。
大界王神の戦闘力について
結論から述べると、大界王神は界王神たちの中ではダントツで強いと言えるでしょう。
単純に戦闘力や腕力などの比較はできません。もしかすると腕力という面では南の界王神の方が上の可能性もあります。
しかし神力においては、他の界王神では右に出るものはいないでしょう。
この神力こそが大界王神の強さの源であり、漫画『ドラゴンンボール超』のモロとの戦いにおいて重要な要素になってきます。
ちなみに500万年前の魔人ブウとの戦いでは神力を失っていたにも関わらず、純粋ブウに対してバラバラに切り刻むなど善戦しました。もしかすると全盛期であればブウを封印できる力があったかもしれませんね。
戦闘力を考察するのが難しいキャラクターですが
悟空やベジータが苦戦したモロを封印するなど規格外の特殊な強さを持っていることは確かでしょう。
漫画で復活!その活躍について
前述した通り漫画『ドラゴンボール超』では大界王神の過去、そして現在においてブウの体を一時的に借りて登場するシーンが描かれています。詳しく解説していきます。
銀河パトロール囚人編での活躍
1000万年前に大界王神は自身の神力の大半を失うことと引き換えに、凶悪犯『星喰いのモロ』の魔力を封じ捕らえることに成功します。
魔力を失ったものの強大な戦闘力を持つモロを死刑執行できるものはおらず、終身刑として捕らえることに。そして現在、微量の魔力が戻ったモロは脱獄することに成功しました。
再びモロを捕らえたいと考えた銀河パトロールは、魔人ブウの中に眠る大界王神の神力を必要とします。
銀河王のもと宇宙の平和を守るために活動している組織。前身は銀河警ら隊。
警察のようなもので、第7宇宙全域に隊員を派遣しパトロールを行っている。
登場人物ではジャコ、メルスなどが所属している。
銀河パトロールのエキスパートたちの手によって大界王神の記憶を蘇らせたブウは、モロと対峙するなり捕らえようとしますが失敗。
その後、モロを捕らえるために大界王神はブウの体を一時的に借りて表に出てきます。
しかし実は大界王神の持っていた神力は、以前の戦いで純粋ブウと分かれた際に純粋ブウの方に受け継がれていたのでした。

大界王神の神力は無邪気ブウ(右)ではなく、純粋ブウ(左)の方に受け継がれ、生まれ変わりであるウーブへと引き継がれた。
そのせいでモロの魔力を再び封印することはできず、一時撤退を余儀なくされることに。
先の戦闘で疲れ切った大界王神はブウに体を返し再び眠りにつきます。その後悟空は身勝手の極意を完成させモロを追い詰めますが、あと一歩のところで神力が不足してしまいます。
そんな時、大界王神は予見していたかのように自身の持っていた神力が受け継がれた先……そう純粋ブウの生まれ変わりであるウーブの元へと足を運んでいたのです。

大界王神の働きもあり、ウーブからの強大な神力を受けた悟空はモロを破壊することに成功するのでした。
【星喰いのモロ】徹底解説!身勝手の極意をコピー⁉︎ラストシーンも考察!
また再び眠りにつく
モロを破壊することに成功したのち、地球の神殿に戻った大界王神はブウに体を返します。この際、大界王神になっていた時の記憶はなくなっていました。
しかし依然としてブウの中には大界王神が眠っている状態であることは変わりありません。
今後の登場はある?
ブウの中にはいまだに大界王神の意識は眠っています。今後も何かしらの必要な状況になった場合は、表に出てくる可能性はあるでしょう。
あり得るかどうかはともかくとして、ブウと大界王神が再び分かれて再登場なんて展開も面白いですね。
あとがき
原作に1コマしか登場しない大界王神。そんな大界王神のストーリーが漫画『ドラゴンボール超』にてここまで濃く描かれることは意外でしたが、今の魔人ブウの元になっている人物の『人の良さ』を感じることができて満足でした。
大界王神が活躍する『銀河パトロール囚人編』はアニメにはなっておらず、漫画でしか読むことができません。
熱いバトルやさまざまなキャラクターが活躍するストーリーは最高の出来となっています。気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
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