ドラゴンボールの主人公『孫悟空』とヒロインの『ブルマ』。
物語の序盤、2人は常に一緒に行動し、数々の困難を乗り越えました。
「悟空はなんでヒロインのブルマと結婚しなかったの?」
そんな2人が恋仲になり結婚するのは自然の流れで、上記のような疑問を抱いた読者も多いことでしょう。
この記事ではそんな疑問に答えるべく、ブルマと悟空が結婚しなかった4つの理由を紹介していきます。
※この記事はネタバレを含みます!
理由1. お互いの間に恋愛感情が欠如していた
最も根本的な理由は、2人にお互いを異性として意識することがなかったことです。
ブルマは物語の最初から一貫して『イケメン好き』として描かれています。
ヤムチャやブルー将軍には一目ぼれしていますが、出会ったころの悟空は幼すぎたこともあり、そのような描写は一切ありませんでした。

ウーロンが変身したイケメンのオジサンを一目見ただけでこの反応。
ブルマは悟空と旅を続ける中で、悟空の勇気や純粋さに惹かれていきますが、これは恋愛感情ではなく、まるで弟を見るかのような感情だったのではないでしょうか?
一方、悟空は恋愛という概念そのものを理解していませんでした。
悟空にとっての人生は『ライバルに負けないために強くなること』でした。
食べることや、仲間たちと過ごす時間も大切ですが、悟空の人生は常に「強くなること・強敵と戦うこと」が中心だったと言えます。
チチとの結婚も「約束してしまったなら仕方ない」程度の認識でしかなく、恋愛感情とは無縁のまま結婚を決めています。
そもそもブルマに出会った頃の悟空は異性のことすらよくわかっていませんでした。当時の悟空がブルマに恋愛感情を持つのは無理がありますね。

当時の悟空は女性はおろか、『じいちゃん』以外の人間を見たのも初めてだった。
ブルマは『イケメン好き』という明確な恋愛観を持ち、悟空の方は『恋愛って何?』というレベルでした。
この時点で、2人が結ばれる可能性は低かったと言えるでしょう。
理由2.ブルマが悟空を異性として認識するのが遅すぎた
上記ではお互いに恋愛感情が芽生えなかったと書きましたが、実はピッコロ大魔王編のワンシーンで、ブルマが悟空のことを意識するシーンが存在します。
神様の神殿から戻ってきた悟空は、立派な青年へと成長を遂げていました。
それに対してブルマは
「あの孫くんが、けっこういい男になっちゃったりしてさ」
というセリフを残しています。このシーンこそブルマが悟空のことを初めて意識した瞬間と言えるでしょう。

第23回天下一武道会で、成長した悟空と久しぶりに再会した。
しかし、この直後に悟空と婚約していたチチが登場。
ブルマの中で恋愛感情に発展する間もなく、悟空とチチはあっという間に結婚してしまいます。
もしもこの時、すぐに結婚が決まらなければ
ブルマの方から悟空に対して恋愛感情を抱いていても不思議ではなかったでしょう。
そうなっていれば、ブルマと悟空が結婚していた可能性も十分にあったのでなないでしょうか?
理由3.ヤムチャの存在
ブルマはヤムチャに出会った瞬間、彼のルックスに一目惚れしています。
物語を通じて、彼女の興味はヤムチャへと移っていき、二人は幾度となく喧嘩をしながらも、仲睦まじいカップルとして描かれました。
もしもヤムチャと出会っていなければ、悟空と結ばれていた未来もあったかもしれませんね。
理由4. 作者の鳥山先生がラブコメが苦手だった
この二人が結婚しなかった最大の理由は、作者である鳥山明先生にあったと言えるでしょう。
鳥山先生は「ラブコメは読めない」と語るほど恋愛描写が苦手なようで、作中でも恋愛の描写は避けていました。
現に、悟空とチチも恋愛描写なしに即結婚。ベジータとブルマや、クリリンと18号に関してもいつの間にか子供ができていて、過程の恋愛描写は完全に飛ばされています。
初代担当の鳥嶋さんには、ヒロインであるブルマと悟空をくっつけるように言われていたようですが、鳥山先生は困惑していたようです。
初期の主要人物である悟空とブルマをくっつけると恋愛描写を描く必要があるので
鳥山先生が意図的に恋仲にしなかったということですね。
あとがき
もしも悟空とブルマが結婚していたら…重力室で修行しまくって無双しそうだなぁとか色々と想像も膨らみますね。
そんなifも見てみたかったですが、なんだかんだで『ブルマとベジータ』、『悟空とチチ』というのはお似合いのカップリングで、特に物語後半のベジータを見ているとブルマと結婚できてよかったなと思いますね。
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