
映画『神と神』にて存在が明らかになった破壊神。当時は悟空を凌ぐビルスの強さにワクワクしましたね。
その後のドラゴンボール超では、なんとビルス以外にも破壊神が存在することが明かされました。
破壊神とは一体何なのか?また12の宇宙それぞれの破壊神たちについて解説していきます。
破壊神とは

はじめに、そもそも破壊神って何?
…という人のために簡単に解説します。
役割
破壊神は星や生命を破壊することで宇宙のバランスを保つのが仕事です。
もっと言えば、宇宙の人間レベルを上げることを目標にしています。
- 人間レベルってなに?
-
その宇宙に存在する知的生命体レベルの平均値で、それを数字に表したものです。全王様が12の宇宙を評価・比較する際に用いています。レベルの基準としては肉体的強さはもちろん、精神的なレベルも求められており、より知的生命体として崇高な行動が求められています。他にも文明レベルなども評価の基準になっている可能性が高いです。
【例】人間レベル合格ライン 7.0
第7宇宙(悟空たちの宇宙) 3.18
第9宇宙(最下位の宇宙) ⒈86
創造神である界王神とは対となる存在。命を共有しており、どちらかが死ぬともう片方も死んでしまうという関係性。
また、付き人として天使が1人仕えています。身の回りの世話をしてくれたり修行の稽古をつけてくれたりと、その役割はさまざまです。
能力
『破壊』という神の技を使います。これにより破壊したものは魂まで無に還され、あの世にいくことも転生することもできません。
ウイスいわく幽霊だろうと何だろうと破壊できるとのことですが、漫画にてビルスは「不死身のヤツは殺せん」と発言していました。
アニメでシドラがおこなったように、破壊エネルギーを他人に分け与え使用することも可能なもよう。
破壊について、これより詳しいことは我儘の極意の記事にて解説しています。気になった方は読んでみてください。
12の宇宙の破壊神が全員わかる!一覧はコチラ!
個性豊かな破壊神たち。
そんな彼(彼女)らを詳しく深掘りしていきます。
※この記事は一部ネタバレを含みます!
第1宇宙 イワン

CV:間宮康弘
人間レベルが最も高い、第1宇宙の破壊神。対となっている界王神はアナト。仕えている天使はアワモです。
真っ黒な毛むくじゃらの身体と、くりくりのかわいい目が特徴的ですね。耳もぴょこっと出ています。身長は破壊神の中で1番小さいとのこと。
公式設定によると
見た目とは裏腹に激しい感情を秘めている
そうですが現時点ではその片鱗を見せていません。
武舞台の強度を確かめるための模擬戦には乗り気な姿勢を見せていたので、どちらかといえば血の気は多そうです。
キャラクターデザインは『とよたろう先生』が担当。名前の由来は果実酒である『ワイン』ですね。
第2宇宙 ヘレス

CV:浅野真澄
人間レベルが6番目の、第2宇宙の破壊神。対となっている界王神はペル。仕えている天使はサワアです。
破壊神の紅一点。クレオパトラを彷彿とさせる見た目をしています。髪の編み込みも含めてリスペクトを感じますね。破壊神の衣装も非常にマッチしています。
美意識が高く、自身をすべての宇宙で1番美しいと称しています。そのため美しいものを好み、醜いものを嫌いますが基準は曖昧。
ただし愛の力だったり、悟空の戦いを見たあとに「美しいと感じる」と発言しているので、基準は見た目よりも心にあるのかもしれませんね。
他の破壊神と違い、自身の第2宇宙の人間たちとも距離が近いのが特徴。
オーディションを開催したり、力の大会を中継したりとオープンな性格。それもあってか慕われている様子も見て取れますね。
大会後に復活した際には、選手たちと一緒になって涙を流し喜んでいました。
キャラクターデザインは『鳥山先生』と『とよたろう先生』の合同。名前の由来はシェリー酒のスペイン読み『ビノ・デ・ヘレス』です。
第3宇宙 モスコ
※この項目はネタバレを含みます。

CV:岸尾だいすけ
人間レベルが7番目の、第3宇宙の破壊神。対となっている界王神はエア。仕えている天使はカンパーリです。モスコの電子音はこの2人が通訳しています。
緑色のロボットのような見た目をしています。言葉を話さず電子音で意思を伝えるため、前述の通り通訳が必要です。
公式設定によると人間の知性を超えているとのこと。その割には全王様の提案に警告音を鳴らしたりと危なっかしい行動も…おちゃめなのかな…?
実は腹の部分がコックピットになっていて、中でミュールが操縦しています。
ロボットのような、ではなくロボットなのですね。
ミュールも破壊神の衣装を着ているので2人合わせての破壊神なのでしょう。
キャラクターデザインは『とよたろう先生』が担当。名前の由来は有名なカクテル『モスコミュール』からです。
第4宇宙 キテラ

CV:沼田祐介
人間レベルが9番目の、第4宇宙の破壊神。対になっている界王神はクル。仕えている天使はコニックです。
小柄で黄色いネズミのような見た目をしています。いやらしい目つきやニヤけた口元『キシシ』などの個性的な笑い方も相まって、性格が悪そうな印象を与えますね。
ビルスに対しては高圧的な態度で絡んできたり、力の大会前にも第7宇宙を潰そうと裏で動いてきたりと目の敵にしていますね。
理由は謎ですが腕相撲で勝ったことを誇っているあたり、ライバル意識を持っているのでしょうか?ビルスの方はキテラを苦手としているようです。
力の大会で選手全員が脱落した際には納得できず、残っている選手を道連れにしようとするなど破壊神にしては小物臭がします。実力はあるようですが…。
キャラクターデザインは『鳥山先生』が担当。名前の由来はメキシコのお酒『テキーラ』です。
第5宇宙 アラク

CV:村田太志
人間レベルが3番目の、第5宇宙の破壊神。対となっている界王神はオグマ。仕えている天使はクカテルです。
魚人?虫?…表現が難しい見た目をしています。目が紫だったり、唇も青だったりと色使いも独特。モチーフは何なのでしょうね。
思慮深く、破壊神の中では珍しい考え方を持っています。
破壊をする対象については深く検証し、基本的には最低限の破壊で済ませることで世界の可能性を広げていくスタンス。
日常的に瞑想をおこなうなど、精神統一も怠りません。
天使のクカテルにいたってはアラクから知性から学ぼうと努めているようで、ここからも有能さはうかがえますね。
宇宙によって破壊神と天使の関係はさまざまなカタチがあるようです。
キャラクターデザインは『とよたろう先生』が担当。名前の由来は伝統的な蒸留酒の『アラック』からです。
第6宇宙 シャンパ

CV:岩田光央
人間レベルが下から3番目の、第6宇宙の破壊神。対となっている界王神はフワ。仕えている天使はヴァドスです。
ビルスの項目で後述するコーニッシュ・レックスという種類の猫をぽっちゃりさせた見た目をしています。
ビルスと似ていますがそれもそのはず、2人は双子の兄弟です。色味の方は少しだけ違いますね。
わがままで負けず嫌いな面が多く
とくにビルスとは仲良くいがみ合っています。
感情のままに怒ったりする子供っぽいところもありますが、善悪の感性は人間に近い様子。
いい意味でも悪い意味でも神っぽくないですね。
キャラクターデザインは『鳥山先生』が担当。名前の由来はスパークリングワインの一種である『シャンパン』です。
第7宇宙 ビルス

CV:山寺宏一
人間レベルが下から2番目の、第7宇宙の破壊神。対となっている界王神はシン。仕えている天使はウイスです。
皆さんご存知の通り
悟空たちの宇宙の破壊神『ビルス』様です。
鳥山先生が飼っていたコーニッシュ・レックスという種類の猫がモチーフとなっています。
エジプトのアヌビス神にも似ていますね。
映画『神と神』にて初登場し、悟空と死闘を繰り広げました。
何億年も生きており、ドラゴンボールの世界においては、地球の恐竜を絶滅させた張本人です。
寝ることが趣味で、一度眠りにつくと数十年起きないことも。傲慢かつ気分屋なところがあり、気に食わないことがあるとすぐに星を破壊しますが、それも破壊神の仕事の一環です。
初めて地球に訪れた際には、地球の食べ物のおいしさに感動。
悟空たち(主にブルマ)に食べ物を提供してもらう代わりに、自らの星でウイスと修行に励むことを許可しています。
親しい間柄になってはいますが、立場としてはあくまで中立。悟空たちがフリーザやザマスと戦っている際にも、必要以上には介入しないようにしていましたね。
キャラクターデザインは『鳥山先生』が担当。名前の由来は『ビール』…と思われがちですが、当初は脚本の渡辺さんの案で『ウイルス(virus)』からとったもの。
それを鳥山先生がビールだと勘違いしたことで、お酒関連で付き人も『ウイスキー』からウイスと名付けられました。
第8宇宙 リキール

CV:岸尾だいすけ
人間レベルが4番目の、第8宇宙の破壊神。対となっている界王神はイル。仕えている天使はコルンです。
スラっとした体格で、キツネの頭と3本のシッポが生えているのが特徴的ですね。戦闘の際には9本に増やしているところも確認できます。
界王神のイルが計画を立てて、その計画の不備を修正することに生きがいを感じています。逆にその不備を認めず宇宙のレベルを下げようとする存在は厳格に破壊して管理。
印象としては良くも悪くも生真面目といったところでしょうか。
キャラクターデザインは『とよたろう先生』が担当。名前の由来は蒸留酒に果実やハーブなどを加えた『リキュール』からです。
第9宇宙 シドラ

CV:間宮康弘
人間レベルが最も低い、第9宇宙の破壊神。対となっている界王神はロウ。仕えている天使はモヒイトです。
緑色の肌をしたドワーフのような見た目をしています。橙色のもっさりとした髪とヒゲが特徴的ですね。
破壊行為にとまどいを見せるシーンがありましたが、優しさではなく単に優柔不断な性格が起因しています。
そのくせ、暴動が起こった星に対しては被害住民も含めまるごと破壊してしまう困り者。
界王神にとは対等な関係が築けておらず、敬語を用いていたり一方的に叱責されていたりと情けない姿が目立ちます。
キャタクターデザインは『鳥山先生』が担当。名前の由来はリンゴのお酒『シードル(シドラー)』です。
第10宇宙 ラムーシ

CV:川津泰彦
人間レベルが8番目の、第10宇宙の破壊神。対となっている界王神はゴワス。ゴワスは未来トランクス編でよく登場したので馴染みがありますね。仕えている天使はクスです。
ピンク色の像の姿をしています。モチーフはヒンドゥー教のガネーシャでしょうか。
怠惰な性格で、星の破壊などの体力を使うことはあまりしたくないようです。ちやほやされるのが好きな俗っぽい一面もあり、怒るときは長い鼻を伸ばし大声を上げるなど感情も豊か。
頭で考えるより肉体を信じるべきという信念を持っています。
変に憎めないかわいさがありますね。語尾には『じゃ』をつける話し方をするのも特徴的。
キャラクターデザインは『とよたろう先生』が担当。名前の由来はサトウキビの蒸留酒『ラム酒』からです。
第11宇宙 ベルモッド

CV:菊池正美
人間レベルが5番目の、第11宇宙の破壊神。対となっている界王神はカイ。仕えている天使はマルカリータです。
ピエロのような外見が特徴的。よく怪しい笑みを浮かべています。
アニメの公式設定では正義感が強く悪を許さないとあり、付き人のマルカリータからは厳しさが足りないと言われ続けているようです。しかし漫画版での描かれ方は少し違っており、裏切りや騙しも自身の利のためならいとわない性格になっています。
プライド・トルーパーズに肩入れしており、その中でもジレンに対しては強い信頼を寄せています。
後にジレンの師であるギッチンとは親友であったことが判明。口では「アイツ(ギッチン)のぬるい考えが大嫌い」など素直じゃありませんが、しっかりとその弟子であったジレンを導こうとしているようですね。
キャラクターデザインは『鳥山先生』と『とよたろう先生』の合同。名前の由来はフレーバードワインの一種『ベルモット』です。
第12宇宙 ジーン

CV:織田優成
人間レベルが2番目の、第12宇宙の破壊神。対になっている界王神はアグ。仕えている天使はマティーヌです。
半魚人のような見た目で少し悪そうな顔つき。耳がヒレのようになっており、体は鱗におおわれています。
必要最低限の破壊をおこない宇宙のレベルをしっかりと上げています。壊すものが無くなって退屈しているようですが、それでもむやみに破壊しないのは真っ当な証拠ですね。
天使からも評価されているようで、付き人のマティーヌは対の界王神とともに
ジーンをさらに上の存在へと押し上げようとしているみたいです。さらに上の存在とは…?
また武舞台の強度を確かめるための模擬戦にも参加しなかったり、大会後の17号の願いを聞いても驚かないなど達観している様子も見てとれます。
キャラクターデザインは『とよたろう先生』が担当。名前の由来はジュニパーベリーで香りづけした蒸留酒『ジン』からです。
破壊神まとめ
鳥山先生、とよたろう先生が2人でそれぞれ担当して(合作もある)作り上げた破壊神たち。
調べれば調べるほど面白い個性を持ったキャラクターたちでしたので、宇宙サバイバル編だけで出番が終わってしまうのはもったいないと感じます。
今後さらなる悟空たちとの絡みや、破壊神たちの活躍を期待したいですね。
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