
魔人ブウ編にて登場した界王神。
のちに界王神は東・西・南・北それぞれと、みんなをまとめる大界王神がいたことが明かされました。
今回はその中でも紅一点、かわいい西の界王神について解説していきます。
漫画版では登場がありませんが、アニメ版だとブウとの戦闘シーンが描かれているのをご存知でしょうか。
また、フリーザの母や『ライラ』という名前で呼ばれている理由についても解説していきます。
この記事でわかること
・西の界王神がどんなキャラクターなのかわかる
・西の界王神の強さや戦闘シーンがわかる
・フリーザの母、ライラと呼ばれている理由がわかる
西の界王神ってどんなキャラ?

アニメにて姿が登場した西の界王神。ここではキャラクターについて簡単に説明していきます。
概要
CV:鶴ひろみ
前述したとおり、東西南北あるエリア(地球は北のエリア)にそれぞれ界王神が存在しますが、彼女は西エリアを統括していました。
普段は界王神界で、大界王神や他の界王神たちと過ごしているようです。
約500万年前、魔人ブウから宇宙を守るために戦いました。
見た目は?性格は?
見た目は紅一点、唯一女性の姿で描かれている界王神です。ちなみに原作の漫画版では名前のみの登場。
他の界王神たちと同じで、耳が尖っていてポタラを付けています。ヘアースタイルも似ていますが前髪を分けていたり、後ろ髪が長かったりとオシャレですね。服装も赤やピンクを基調としており、より女性らしさが感じられます。
性格はイタズラ好きでおちゃめ。
他の界王神たちがのんびりと過ごしているなか、南の界王神のおにぎりを奪って「ここまでおいで〜」と追いかけっこ。しまいには崖の手前でおにぎりを返し、南の界王神が落下するのを笑顔で見ていました。無邪気さがかわいいような、こわいような……。
他の界王神との関係は?恋人はいる?
大界王神のもとで修行していたということなので、師として尊敬しているのでしょう。
他の界王神たちとはいつも一緒にいて、それぞれ自由に暮らしながらも、仲は決して悪くなかったように見えますね。特に南の界王神とは、イタズラしても許されるような関係性だったことがわかります。もしかして恋仲だったり?
いちばん若かったという東の界王神(シン)も自由にのんびりと過ごしている様子でしたので、界王神界はアットホームな場だったように思えます。
西の界王神は強い?戦闘シーンは?

わずかながら戦闘シーンがある西の界王神。そこから、彼女の戦闘力について考察していきます。
他キャラと比較しての戦闘力
言及されているのは魔人ブウ編でのシンのセリフ。「(界王神は全員)フリーザ程度なら一撃で倒せる」実力を持っていたとのことです。そして「いちばん若く非力だった」というシンよりは強いとのことですね。
どの時点、形態のフリーザを指すかはあいまいですが、何にせよ十分な実力者だったのは間違いないでしょう。そのため、よくよく『女性キャラで1番強いのは誰だ』という議題に名前が挙がっています。
個人的な予想では、西の界王神の戦闘力は魔人ブウ編でいうならヤコン以上・ダーブラ以下ではないかと考えます。実際シンはヤコンにびびっていますが、戦闘力では上回っていますからね。
『魔人ブウ(善)』より強い『魔人ブウ(純粋)』の攻撃に少しの時間ですが耐えられていることから、ダーブラ以上の強さを誇っている可能性もあります。ダーブラは魔人ブウ(善)にほぼ一撃でK.Oされていましたからね。
また、ダーブラはあくまで『バビディの洗脳により力を引き出してもらった状態』だったことも忘れてはいけません。
少なくとも
ドラゴンボールZに登場する女性キャラクターの中では最強クラスの戦闘力なのは確かでしょう。
ブウとの戦闘シーン
魔人ブウから宇宙を守るために、氷におおわれた星で戦闘を繰り広げます。
はじめは殴り合いで応戦しようとしますが、まるで歯が立たずに足をつかまれ氷の壁に叩きつけられてしまいます。そのまま突進で吹き飛ばされますが、ここで反撃。指先に込めた気弾をブウに向けて放ちました。
しかし気弾もブウの蹴りによって打ち上げられ空中で爆発。それによる光で見えづらいなか背後をとられ、ゼロ距離で気弾を受けてしまいました。断末魔とともに光に包まれる演出とブウが去っていく姿が映し出されました。
確実に殺された描写はありませんが、これ以降は作中に登場することはないので亡くなっていると考えるのが妥当でしょう。
フリーザの母!?ライラという名前は?
AFの西の界王神やねほんとに pic.twitter.com/BeJHLSWuVl
— 笹木D (@DLD52916551) October 2, 2018
ネットで西の界王神を検索していると『フリーザ』や『ライラ』などの予測変換ワードが出てくることがあります。
え?フリーザの母親なの!?とか、ライラって名前なの?と驚かれることでしょう。
実はこれらは全て『ドラゴンボールAF』の中の設定なのです。
ここでは簡単にドラゴンボールAFについて、またAFの中での西の界王神について解説していきます。
ドラゴンボールAFとは
アニメ『ドラゴンボールGT』が終了後、世界中でファンアートや二次創作活動が活発になりました。その中でも1枚のイラストが広まり話題となります。そのイラストこそが『ドラゴンボールAF』の始まりです。
Cuando lo llamas SSJ5 y no Spirit-Killer estas obviando a su creador y eso no es correcto. pic.twitter.com/IqvHkTBFAp
— Tablos.AF 💫 (@TablosAF) February 25, 2025
『鳥山先生が描いた公式ではないか』とまで憶測が飛び交ったこの1枚のイラストをキッカケに『ドラゴンボールAF』が世に広まることになります。
少しわかりにくいので、下記にまとめてみました。
ドラゴンボールAFが広まった経緯
ドラゴンボールGTが終了してしまい、世界中のファンがドラゴンボールロスに嘆く。
↓
ドラゴンボールAFと書かれた一枚のイラストが英語圏のインターネット上に広まり、そのイラストをきっかけに『鳥山氏本人が描いたもの⁈』『続編がでるのでは⁇』などさまざまな噂が飛び交う。
↓
結果AFの名前が一人歩きし、さまざまな同人作家たちがストーリーを考え、それが同人作品として世に出回る。
↓
トイブル(現とよたろう)氏が運営していた『toyblog』にて、さまざまな同人作品の設定を拾いまとめ、作り上げた『トイブル版ドラゴンボールAF』を連載。完成度の高さも相まって、ドラゴンボールファンたちの間で有名になる。
↓
とよたろう氏がドラゴンボール超の作画を担当することになり、『toyblog』が閉鎖。『トイブル版ドラゴンボールAF』は未完のまま終わってしまう。
同人作品の多くで『GTの後日談』や『ザイコーという敵』の設定が共通していることが多く、その設定を拾い集めてトイブル氏がブログ『toyblog』で連載した作品が有名になったのです。
後述するAFでの西の界王神については、このトイブル版での設定を解説しています。
なお『AF』の意味に関しては『Alternative Future(もうひとつの未来)』と言われていますが、これも作者の数だけ意味はあるかと思います。例えば、有名なヤングじじい氏が手がけたAFは『After The Future』です。
AFでの西の界王神
トイブル氏がまとめた『ドラゴンボールAF』の作中において、西の界王神はコルド大王の妻であり
フリーザやクウラの母という設定になっています。
名前は『ライラ』となっており、フリーザ軍の兵たちからも様付けでそう呼ばれていました。
約500万年前に魔人ブウによって殺されたと思われていましたが、ギリギリのところで生存。星が破壊されてからも瀕死の状態で宇宙空間をさまよっていました。その時の苦しみにより、考え方が歪んでしまい『力こそが全て』だと思うようになります。
そして『全宇宙一の力』を求めフリーザを産みますが、敗北したことで興味を失います。逆にフリーザを倒した悟空に興味を持ち、ヤードラット星での修行から帰ってる途中の悟空から遺伝子情報を盗み取るのです。
この遺伝子情報を用いて産んだのが『ザイコー』という新たなキャラクター。AFの核となるボスキャラで、実力はまさに誰もかなわない最強の敵になっています。
ライラはザイコーとともに世界征服を企て、父である悟空を超えたことを証明するため地球に降り立つのでした。
ちなみにシン(東の界王神)とは兄弟の設定となっているようで、ライラ姉さんと呼んでいるシーンもあります。
あとがき
戦う女性キャラの少ないドラゴンボールにおいて、西の界王神は強くてかわいいと魅力が揃っていますね。かといって原作には登場しないキャラが、ここまで盛り上がっているのもめずらしいでしょう。
それもこれもドラゴンボールという作品が愛され、さまざまなカタチで広がっていっているからだと思います。
『AF』での西の界王神(ライラ)はかわいいというよりは、敵としておそろしく描かれています。
興味を持った方は『ドラゴンボールAF』を調べてみることをオススメします。また、とよたろう先生が作画を担当している漫画『ドラゴンボール超』も読んでみると、アニメとは違ったドラゴンボール超の世界を知ることができるでしょう。
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