
「シェンって見た目は普通のおじさんだけど正体は何者?」
読者を含め誰もがその外見にだまされたことでしょう。
結論から述べるとシェンは、地球の神様が人間の体を借りた姿です。
「何で人の体を借りて天下一武道会に出てるんだっけ?」
この記事では神様がなぜシェンという仮の姿で天下一武道会に出場したのか。また天下一武道会では誰と戦い、どんな活躍をしたのかを解説していきます。
この記事でわかること
・なぜ地球の神様はシェンという男の体を借りたのかがわかる
・なぜ第23回天下一武道会に出場したのかがわかる
・天下一武道会で誰と戦ったのかがわかる
読めばシェンの姿をしていた理由がわかりスッキリ間違いなし!ピッコロ大魔王編のおさらいもできます!
※この記事はネタバレを含みます!
シェンの正体は地球の神様!?

冒頭で述べた通り、シェンの正体は地球の神様が人間の体を借りた姿です。
ここではシェンの概要やなぜ人間の体を借りたのか、また借りた体で天下一武道会に出場した理由を解説していきます。
シェンとは何者?
CV:青野武、島田敏(ゲーム『KAKAROT』)
見た目は小柄で黒縁のメガネをかけた普通のおじさん。ラフな格好や、猫背の立ち姿からはとても武道をたしなんでいる人間には見えません。
そう、体の持ち主である彼自身はその場にたまたま居合わせた一般人です。

あえて神様が演じているのもあるが、およそ武道家には見えない。
本名は明言されておらず、天下一武道会での登録名は『シェン』。これは中国語で『神(かみ)』のことを指します。神龍(シェンロン)と同じと考えればわかりやすいでしょう。
なお神様に憑依されていた際の記憶はなく、本人はお酒でも飲んで酔っ払ったのかと勘違いしていました。
観客席には息子がいることも確認できます。

息子は父の活躍に鼻たかだか。本人は何のことか全くわからない。
なぜ神様はシェンの体を借りたのか?
神様がシェンの体を借りた理由……
それは悟空のことを考え、自身でマジュニア(ピッコロ)を倒そうとしていたからです。
ピッコロ大魔王が死に際に吐き出した卵から生まれた。息子であり、分身のような存在。
父を倒した悟空への復讐と、父が成し得なかった世界征服の野望を抱いている。
マジュニアを倒すために3年間、神様の神殿で修行をしていた悟空。当然、マジュニアが出るという第23回天下一武道会に出場します。
当初、神様は悟空にマジュニアを倒してもらう予定でしたが、ここでひとつ誤算が生じます。
隠していた『マジュニアが死ぬと神様も死ぬ』という事実を、ミスター・ポポが悟空に漏らしてしまうのです。この事実を聞いたことで
心優しい悟空ではマジュニアを倒すことはできないと神様は判断しました。

神様が大好きなポポは、何とかしてほしくて悟空に頼んだのだろう。
神様の立場としては世界の危機となるマジュニアを何とかしなければいけません。
そこで人間の技である『魔封波』を使いマジュニアを生きたまま封印することを考えます。

本来の魔封波は電子ジャーに封印するが、シェンは『大魔王封じ』と書かれた小瓶にマジュニアを封印しようとしていた。

マジュニアに魔封波を放つシェン。渦巻き状の波動が相手を捉え、小瓶へと引きずり込む。
自身の責任と悟空への配慮が、神様の行動を促したということですね。
結果的には魔封波は失敗に終わり、悟空が何とか事態を収めますが
神様の責任感のある行動は称賛されるべきではないでしょうか。

最悪の場合、悟空に嫌な役を押し付けることになる。そんなことはさせられないという神様の優しさだろう。
シェンは誰と戦う?戦闘力や活躍
ここでは作中でのシェンの活躍を紹介。最後には戦闘力も考察していきます。
予選・ヤジロベー
予選ではマスクを被り正体を隠していたヤジロベーと対決。
この時点ではシェンの方も正体を隠しているためラッキーを装い勝利します。
唐突なダッシュで近づいたかと思うと
つまずいたふりをしてヤジロベーのパンチを回避。起き上がると同時に、頭突きをアゴにぶち込み失神させました。

一撃で的確にヤジロベーをダウン。
ピッコロ大魔王編でシンバルを真っ二つにし活躍したヤジロベー。人間としてはかなりの実力を持つはずですが、手も足も出ませんでした。
シェンと戦ったヤジロベーは、すぐに只者ではないことに気付いていましたね。
準々決勝・ヤムチャ
本選の初戦ではヤムチャと対決。
序盤はヤジロベーとの戦いと同じように、実力を隠しラッキーを装ってヤムチャを苦しめます。しかしヤムチャの武道家としての素質を見込み、途中からは稽古をつけてあげることに。
心構えとして相手を雰囲気やしぐさだけで判断しないことを伝え、戦いの中ではムダな動きから隙ができることを身をもって教えていきます。まさに修行のようですね。

まるで稽古のようにヤムチャを翻弄。
ヤムチャもただやられるわけにはいかないと、とっておきの技『操気弾』で応戦。
気弾を操りシェンにヒットさせますが、その瞬間に気が緩んでしまい反撃により負けてしまいました。
「油断大敵というやつでしたな」と最後までヤムチャに対し教える姿勢を貫きます。この戦いにより悟空もシェンの正体が神様だということに気付きました。
準決勝・マジュニア(ピッコロ)
シェン(神様)の本当の目的であるマジュニア戦。
いまだに正体に気付いていないマジュニアに対し先手を取ろうと攻撃。しかし想定以上に実力が上げていたマジュニアを圧倒することができず、心の中で焦りをあらわにします。
マジュニアはその心の声を読み、シェンの正体が神様だということに気付きました。正体を明かしたシェンは胸ポケットから小瓶を取り出し『魔封波』を使ってマジュニアを封印しようと試みます。
しかしマジュニアにとって魔封波は想定済みでした。
『魔封波がえし』によって逆にシェンをビンに封じ込めようとします。

なんとマジュニアには切り札の魔封波さえ効かなかった。魔封波を跳ね返され、逆にピンチに陥ってしまうシェン。
「せめてこの人間の体だけでも返さねば」と考えた神様は憑依を解き
シェンの体を残しビンの中に封印されてしまいました。
完全に封印される直前、悟空に向けて「わたしは死んでもかまわん!こいつを倒せ!」と託します。

はたから見れば何が起こったかわからず、シェンがダウンしている。マジュニアの右手には神様が封じられた小瓶が握られていた。
実力者同士の真剣勝負を期待していただけに、このあっけない幕切れは少し物足りなさを感じますね。まさに策士、策に溺れるといったところでしょうか。
戦闘力考察まとめ

前述の通り、ヤジロベーやヤムチャでは手も足も出ないほどの強さを誇るシェンですが
結論としては
ピッコロ大魔王以上、マジュニア(ピッコロ)以下の戦闘力
であると考えられます。ポイントとしては……
・ピッコロ大魔王に勝った悟空はポポに勝てなかった
・神様はポポよりもすごい(ポポ談)
・シェンはマジュニアの成長に焦り魔封波を放った
最後の天下一武道会でのことについては、弱い人間の体を借りたことを後悔していました。
もしかすると
神様の姿のままだとマジュニアよりも強い可能性もありますね。
あとがき
自分のまいた種は自分で解決したい。
言葉の裏には責任感の他にも、悟空に対しての優しさが十二分に含まれているように感じます。そんな悟空の一存によって、ピッコロ大魔王編は
『神様もマジュニアも死ぬことなく解決することができました。』
この結末は誰にとっても嬉しいものになったのではないでしょうか。
神殿から地上の様子を見ながら、ずっと責任を果たしたかったという神様の思い。その思いがシェンというキャラクターを生み出したのだと私は思います。
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