ドラゴンボールでもっともラブラブな二人をあげるなら『ベジータとブルマ』と答える人も多いのではないでしょうか?
ドラゴンボールファンにとっては、いつの間にか仲睦まじい夫婦と認識された二人ですが
「いつからベジータはブルマのことが大好きになったの?」
という疑問を持った方も少なくないのではないでしょうか?
この記事では上記のような疑問を解決するため『ブルマに対するベジータの心境の変化を考察』や
それぞれのシリーズにおける『ベジータのブルマに対する愛情表現』を紹介していきます。
※この記事はネタバレを含みます!!
ベジータの心境の変化を考察
ここでは『ベジータの心境の変化を考察』していきます。
それでは時系列順に見ていきましょう。
1. ナメック星編:出会いと不快感
二人の出会いは、ナメック星でした。
この頃のベジータは愛情どころか、ブルマに関心すらほとんどありませんでした。
ナメック星から地球に飛ばされたシーンでは、ブルマを「下品な女」と呼び毛嫌いしていたほどです。

大きな声を出すブルマに対し、つぶやくベジータ。のちのちサイヤ人は強気な女性が好きなどと発言しているが、この時点でブルマのことが気になっていた可能性も?
この時点では二人の間に好意や愛情はおろか、信頼関係すらもありませんでした。
2. 人造人間編その1:同居生活で育まれた信頼
人造人間たちが現れるまでの空白の3年間、ベジータはブルマの家に身を寄せ、トレーニングに励みます。この時期に、二人の関係は大きく変化しました。
直接的な愛情表現は全くありませんが、ベジータはブルマの存在を『受け入れていました』。
ベジータのプライドの高さを考えると、単なる地球人であるブルマと同居すること自体が異例の出来事です。
ブルマもベジータの冷たい態度に慣れ、彼の本質的な孤独を理解し始めていました。
しかし、この後のベジータの『ブルマやトランクス』に対する言動を考えると、この時点でブルマに対する愛情を強く意識していたとは考えにくいでしょう。

トランクスに批判されるが、一蹴するベジータ。このころの彼にとってはカカロットを倒すことがすべて。
ブルマとの間に息子トランクスを授かっているにも関わらず、以前と同じく戦いにしか興味を示さないベジータ。
戦闘民族として戦い続けてきた彼にとって、人を愛することは非常にハードルが高いことだったのでしょう。
3. 人造人間編その2:トランクスの存在がベジータに「愛」を自覚させる
人造人間編で未来からやってきたトランクスは『ブルマや幼い自分』を顧みずに、戦いを優先するベジータに失望します。
何度か衝突し言い争いになりますが、ベジータにとって家族と口喧嘩するのは初めての経験だったことでしょう。
その後、ベジータとトランクスはともに『精神と時の部屋』で一年もの時間を共に過ごします。作中では言及されていませんが、この時間はベジータにとって貴重な時間になったのではないでしょうか?
セルゲームでトランクスが殺された際には、おそらく人生で初めて
『自分にとって大切な人のために激怒』します。
この行動がベジータに『息子に対する愛』を認識させることになったのです。
そしてそれは同時に『妻であるブルマへの愛を自覚するきっかけ』にもなりました。
さらにセルゲームにて悟空が死んでしまいます。

悟飯に圧倒的強さを見せつけられ、目標であった悟空も死んでしまったことで戦意消失するベジータ。
悟空を倒すという目標がなくなってしまったことで、家庭に目を向ける時間ができたのかもしれませんね。
4. 魔人ブウ編:家族への献身と究極の愛の証明
魔人ブウ編では、ベジータの『ブルマとトランクス』に対する愛情が、これまでの比ではないほど明確に描かれました。
魔人ブウに挑む直前にベジータは初めてトランクスを抱きしめ、別れを告げます。このシーンでは『家族を守るために戦う』というベジータの決意を示しています。
ブウを倒すために自爆する際には、心の中で「さらばだ…ブルマ…トランクス…そしてカカロット」と呟きました。

ピッコロを認めさせるほどの愛を示した。
この究極の自己犠牲はベジータがブルマとトランクスを、自身の命よりも大切に思っていることの何よりの証明です。
考察の結論
段階的に『ベジータの心境の変化』を見ていくと、以下のようになります。
- 第一段階: ナメック星での出会いでは、まだブルマを『地球人の女』としか見ていなかった。
- 第二段階: 同居生活の中でブルマの存在を受け入れ、トランクスを授かることでベジータの心境に変化が生じる。しかし、この段階では家族への愛情を認識していない。
- 第三段階: トランクスと精神と時の部屋で共に過ごしたことで、ベジータ自身も気づかないうちに愛情が芽生え始める。セルゲームにて生まれて初めて人のため(トランクスの死)に激怒。この行動を通じてトランクスへの愛、ひいてはブルマへの愛を認識し、守るべき存在と自覚した。
- 第四段階: 魔人ブウ編で『命を懸けても守りたい』という究極の愛へと昇華させた。
考察の結論としては
『第三段階で未来のトランクスと過ごしたこと』が、ベジータに家族への愛を自覚させることになったと考えています。
もともとあったであろうブルマへの愛情も、自覚することでさらに高まり、より大好きになっていったのだと思いますね。
原作以外でのブルマに対する愛情表現
原作以外の『ドラゴンボール超』や『ドラゴンボールDAIMA』、『ドラゴンボールGT』では
ベジータのブルマに対する愛情がより強く表現されています。
ここではその一部を簡単に紹介していきます。
ドラゴンボール超での愛情表現
『ドラゴンボール超』や劇場版『神と神』では、破壊神ビルスがブルマにビンタを浴びせるシーンがあります。
これを目の前で見せられたベジータは
「オ…オレのブルマに何しやがるーッッ!!」
と叫びながら激昂。激しい怒りで実力以上の力を発揮しました。
ドラゴンボール超ではその他にもブルマの出産に立ち会ったり、家族旅行に付き合ったりと、ベジータが家族をとても大切にしている姿を見ることができます。
ドラゴンボールDAIMAでの愛情表現
DAIMAではブルマが
「もう絶対に一緒にお風呂入ってあげないからねー!!」
と衝撃のカミングアウト。それを聞いたベジータはブルマの言うことを即座に受け入れていました。
もはやブルマに対する愛の証明どころか、色々なものを失ってしまった瞬間でしたね。
ドラゴンボールGTでの愛情表現
GTは原作から一番時間がたっているシリーズということもあり、すっかり落ち着いたベジータを見ることができます。
成長した娘のブラに付き添い、一緒に買い物に付き合ったりなど、以前のベジータでは考えられないほど良いお父さんに成長?を遂げています。
あとがき
高い誇りとプライドを持ち、自身の強さの証明に命を懸けてきたベジータ。
そんな彼が少しずつ家族への愛に目覚めていく様は、多くのドラゴンボールファンの胸を打ちました。
直近のシリーズでは最早ネタとして扱われつつありますが、それもベジータが多くのファンたちに愛されているが故でしょう。
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